第42回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞した「屋根裏の巳已己(みいこ)」は、映像も音も全て不思議さが漂う物語です。
審査員の斎藤工さんが絶賛したこの作品。
10月31日23時59分までの期限付きですが、2つの配信サイトで視聴ができます。
この記事では「屋根裏の巳已己」を配信している2つのサイトの紹介と、「屋根裏の巳已己」の基本情報や鑑賞した方々のネット上の感想をまとめます。
「屋根裏の巳已己」を配信しているのは”DOKUSO映画館”と”uP!!!”
DOKUSO(ドクソー)映画館はインディーズ映画(自主映画)専門の動画配信サイトです。
2019年にスタートし1000作品配信を目指して作品数を着々と増やしています。
uP!!!(アップ)は、音楽ライブの配信や演劇公演のチケット先行販売などを提供するエンタメ系サイトです。
2つとも会員になり月会費を払えば、映画やライブが見放題になる”サブスク”と呼ばれる種類のサービスです。
“DOKUSO映画館”も”uP!!!”もお試し期間は無料で見放題
”DOKUSO(ドクソー)映画館”では31日間、”uP!!!(アップ)”では30日間の無料お試し期間があります。
その期間中ならタダで何回でも何作品でも視聴できます。
「屋根裏の巳已己」を含むぴあフィルムフェスティバル2020の入賞作品の配信は10月31日の23時59分までで、この条件も両方のサイトに共通です。
自主映画を色々見るならおすすめはDOKUSO映画館
DOKUSO映画館は、日本で最大のインディーズ映画専門の定額動画配信サービス(サブスク)です。
「屋根裏の巳已己」に関心がある方なら、他のインディーズ映画(自主映画)にも関心があるのではないでしょうか。
DOKUSO映画館なら、2020年のPFF入賞作17作品の枠を超えて、多数のインディーズ映画が見られます。
2015年以降のPFF歴代入選作品が勢ぞろい!
2020年のグランプリ作品「へんしんっ!」はもちろん他の入賞17作品に加え、2015年以降歴代の入賞作が配信されています。
(2020年の入賞作のみ10月31日で配信終了)
東京学生映画祭の過去上映作40作品も配信中
DOKUSO映画館では、国内最大規模の学生映画祭”東京学生映画祭”の2009年以降の上映作品もまとめて上映しています。
PFF入賞作と東京学生上映作品の両方が見られるのは、とても貴重な機会です!
有名監督や有名俳優の200年代の作品も見られる
例えばピンク映画出身の有名監督が2000年代初頭に撮ったエロティックな作品や、人気俳優が無名時代に出演した作品など、他ではなかなかお目にかかれないインディーズ作品が配信されています。
インディーズ映画好きな方、映画制作に関心がある方には、この機会にDOKUSO映画館を試しに利用してみることをおすすめします。
- 月会費980円のゴールド会員と、無料会員(月1本無料で見られる)があります
- ゴールド会員で登録後31日間は無料お試し期間なので、タダで見放題です
- 無料会員への切り替えや退会手続きを期限までにすれば費用ゼロ。手続きは簡単です
- 無料会員に登録して、沢山見たい月だけゴールド会員になるのも簡単です
DOKUSO映画館は、売り上げの35%を視聴された時間に応じて作品のクリエイターに配分しています。
ゴールド会員なるだけで、自動的にクリエイター支援ができるシステムです。
auIDを持っている方はuP!!!に入るのが手取り早い
uP!!!は、KDDIとぴあ株式会社が提供するサービスです。
登録するにはauIDを取る必要があります。
既にauIDを持っているなら簡単にサイトに入れるので、まずはuP!!!でPFF2020 入選の17作品を見つくしてみてはどうでしょうか。
uP!!!のコンテンツは、音楽や演劇のライブが視聴できる他、チケットの先行予約などができるのが特徴です。
uP!!!のサイト⇓
https://up.auone.jp/articles/id/81144
「屋根裏の巳已己」の作品情報
第42回ぴあフィルムフェスティバル(2020年)で、斎藤工さんは、「凄くエネルギーがあり、もう一度見たくなる作品」と評しています。
基本情報
監督・脚本・撮影・編集:寺西涼
キャスト:中川原佳晟、長谷川友香、出月景、寺西恵 他
所要時間:102分
寺西涼監督 プロフィール
生年:1995年生まれ
出身地:神奈川県
学歴:東京芸術大学美術学部絵画科卒業、映画美学校在学
最も影響を受けた監督:デヴィッド・リンチ
あらすじ
同棲中のアパートから逃げるように実家に帰ったショウは、繰り返し夢に現れていた中学時代の幼なじみ、ミーコと再会する。だが、どこかおかしい…。
作品の感想
ぴあフェスティバルの作品紹介には、「不安をあおる独特のカメラとスピード感あふれる編集に魅!」とあります。
私は、音と映像両方の影響で、見ながらも見た後も、ずっと気持ちがザワザワしていました。
この映画を見た人と、どう感じたか話をしたくなりました。
ネット上の作品の感想より
高評価の感想が多いですが、中には「よくわからなかった」という感想も見られます。
女の子可愛かった。
不協和音がなんとも不気味。
面白かったんだけど、結末が結局どういうことなのかわからなくて、考察とか探すんだけどインディーズ映画だからないんだよね。笑 filmarks.comより
カメラワークや映像、音から何となく感じていた違和感や不安な気持ちがだんだんと大きくなってそれが終盤に「はい!」と整理させてくれる。filmarks.comより
日常の中に潜む非日常。違和感の積み重ねで不思議な世界に引きずり込まれる。 屋根裏は巣立ち出来ないままの登場人物たちの居場所。 風を感じるシーンが多く、ウォン・カーウァイを彷彿とさせるスタイリッシュな画面作りも魅力。@shiron56158431
俺が感動するのは芝居による時間と演じられるべき空間そして音声であり、美術は世界に従属するのでなく芝居そのものに影響を及ぼすものだと信じているのでこの映画に見出すべきものがなにもない。filmarks.comより
寺西監督のその他の作品
<蛋ヶ岳学会事件>
第31回東京学生映画祭コンペティション部門入選
あらすじ:病院の清掃員のアルバイトをする沼川はアパートの一室でひそかにある実験を繰り返していた。
<JOURNEY>
コロナ禍の中制作された作品
寺西監督が出演もする不思議ワールドです。
まとめ
寺西監督がデヴィッド・リンチ監督に影響を受けたと知り、ツイン・ピークスを見て映像の不思議さに圧倒されたことを思い出しました。
映像から生まれる理解できないザワザワ感はツイン・ピークスに似ています。そういえば、あの言語も!
DOKUSO映画館で、寺西監督の作品を是非鑑賞して下さい。