2024年のパリオリンピックでの活躍が期待される陸上短距離界。中でも、100mで五輪3度も金メダルを獲得している、ジャマイカの女帝シェリーアン・フレーザープライス選手に注目が集まっています。なんと、パリ五輪を最後に現役を引退するかもしれないというのです!
「ママになった最強女王」の圧倒的なスピード
第6レーンのフレーザープライスと応援する元サッカー選手のご主人と息子ジオンくん
— Tess (@terr3tme) July 18, 2022
フレーザープライス選手といえば、あの驚異的なスピード!
152cmの小柄な体格からは想像もつかないパワフルな走りは、まさに圧巻の一言。100m走と200m走の両種目で世界トップクラスの記録を持つスプリンターです。
彼女の100m自己ベストは10秒60で、これは現在の世界記録(フローレンス・グリフィス・ジョイナー選手の10秒49)に次ぐ史上2番目の記録です。
2008年の北京オリンピックで100m金メダルを獲得して以来、彼女は常に世界のトップランナーとして君臨してきました。
リオデジャネイロオリンピック(2016年)では銀メダル、東京オリンピック(2021年)では銅メダルを獲得するなど、16年以上にわたり世界のトップレベルを維持し続けています。
2008年の北京大会でジャマイカ人女性として初めて100mで金メダルを獲得して以来、世界のトップを走り続けてきました。
2019年に結婚、そして2021年には第一子を出産。「ママになった最強女王」として、競技に復帰した彼女は衰えを知らず、2022年の世界陸上オレゴン大会でも100mで優勝。
五輪と世界陸上の100mで合わせて10個もの金メダルを獲得するという、前人未到の偉業を成し遂げました。
トレードマークはカラフルなヘアスタイル!
圧倒的な強さを見せるフレーザープライス選手ですが、注目すべきは記録だけではありません。彼女のトレードマークといえば、試合ごとに変わる個性的なヘアスタイル!
明るいイエローやグリーン、ピンクなど、カラフルに彩られた髪は、緑、黄、黒のジャマイカ国旗の色と合わせていることが多いそう。競技を通して、祖国の誇りを表現しているんですね。
東京オリンピックでは、鮮やかな黄色い髪をなびかせて金メダルを獲得した姿が記憶に新しいのではないでしょうか。彼女の明るい笑顔と、見る人の心を躍らせるようなヘアスタイルは、多くのファンを魅了しています。
競技だけじゃない!ビジネスにも福祉活動にも熱心な一面が
フレーザープライス選手は、ジャマイカで美容院のチェーンを経営しています。フレイザープライス選手の髪型や髪色を真似したくてこのお店にやってくるお客さんも沢山いるそうです。
また、フレーザープライス選手は、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
生まれ育ったジャマイカでは、恵まれない子供たちのために自身の財団を設立し、教育やスポーツの機会を提供するなど、精力的に活動。競技を通して得た影響力を、社会に還元しようと努力する姿は、まさに「強い女性」の鑑といえるでしょう。
フレーザープライス選手の経歴や実績とフィールドの外での活躍は尊敬に値します。素晴らしい!
パリ五輪が最後の舞台になるのか?
そんな彼女が、自身のSNSで「パリ五輪が最後の大会になる」と発言し、話題を呼んでいます。もし本当なら、世界中の陸上ファンにとって寂しい限りですが、最後まで全力で走り抜く彼女の雄姿を目に焼き付けたいですね。
日本からも多くの選手が出場するパリオリンピック。ぜひ、フレーザープライス選手をはじめとする、世界トップクラスのアスリートたちの熱い戦いに注目しましょう!