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塚原利夫元機長の経歴と現在の活動は?胴体着陸で大回避の功績と著書も紹介!

2024年1月に起きた羽田空港での事故の後テレビの解説で知った塚原利夫さん。日本航空の元機長です。穏やかで品のある話し方で解説も分かりやすいです。この記事では塚原利夫さんの経歴と現在、著書についてまとめています。

元日航の機長、塚原利夫のプロフィール

ダンディな塚原利夫氏の画像

氏名:塚原利夫(ツカハラトシオ)
生年:1949年
性別:男性
出身地:東京都
学歴:・立教大学経済学部卒業
・南カリフォルニア大学ヒューマンファクター課程、事故調査課程修了
経歴:・1970年大学4年在学中に日本航空入社
・2009年日本航空インターナショナルを定年退職
・2010年3月末日まで特別運航乗務員として乗務
・2019年株式会社エスアールシー研究所設立
現職:・株式会社エスアールシー研究所代表取締役
・有限会社日本ヒューマンファクター研究所 教育開発研究室長

塚原利夫元機長の経歴

塚原利夫さんは、大学在学中に日本航空に入社しています。
1970年の事ですが、在学中に入社というのは特別だったと思われます。
会社に入社を請われる存在だったのではないでしょうか。

特筆すべきは、25歳で日本最年少機長になったことです。
人もうらやむ経歴ですが、見るからに若い機長になったことで乗客に「若すぎる機長(=経験不足)」と受け取られ、必ずしも良いことばかりではなかったようです。

現在代表取締役を務めているSRC研究所のS,R,Cは、Safty(安全)、Reserch(研究)、Consulting(コンサルティング)の頭文字です。

企業を対象にセミナーの開催や安全・品質管理に関するコンサルティング、ヒヤリハット・事故災害等の調査と分析を行っています。
セミナーは、ヒューマンファクターを学ぶものや、チーム力向上を目指す内容のものを開催しています。

ヒヤリハットとは、危ないことが起こったが、幸い災害には至らなかった事象のことだそうです。
ヒューマンファクターも、システムを安全に運用する上で設備や機械でなく人間側が考慮すべきことだそうです。

いずれも元機長らしいテーマを扱っておられると思いました。

塚原利夫の機長時代に成功させた胴体着陸

1979年7月に東亜国内航空381便が車輪が格納されたまま出てこないというインシデントがありました。
この飛行機の機長が塚原利夫さんでした。
30歳の若い機長でしたが、片輪のままの胴体着陸を無事成功させました。

難しい片輪の胴体着陸を成功させただけでなく、塚原機長の場合は乗客を安心させることでも成功を収めました。

車輪が出ないとわかり羽田に引き返すことが決まると、自らコックピットから客室に出向き乗客に状況を説明しました。

不安がる乗客を安心させるため、乗客に語り掛けながら畿内を歩いたそうです。
また、それでも心配する乗客を順番にコックピットに招いて中を見学させ安心させるという、機長判断による対応をしたのです。

この時、乗客の中に女優の由美かおるさんがいたという偶然も重なり、マスコミに随分取り上げられました。

機長としての通常の業務に加え、このような経験をされたことが日本航空退職後の新しい仕事への道に繋がったのだろうと思われます。

塚原利夫の現在の活動

ご自身が設立に参画したSRC研究所のお仕事以外にも様々な活動をされています。

肩書が多く書ききれないので一部をご紹介します。

塚原利夫氏の肩書
  • 日本テレビ・テレビ朝日・TBS航空解説委員
  • 東海大学工学部航空宇宙学科講師
  • 日本科学技術連盟講師
  • 航空自衛隊飛行安全幹部課程専任講師
  • 海上自衛隊航空支援集団並びに護衛艦隊司令部専任講師

塚原利夫の著書

筆者は塚原利夫さんのことを調べて初めてヒヤリハットと言う言葉を知りました。
調べたところ”ヒヤリとした!””ハッとした!”が語源でした。

塚原利夫さんの著書は世の中のヒヤリハットをなくすにはどうすればよいのかをテーマにしているものが多いです。

塚原利夫氏の著書
  • 『機長の危機管理』(共著、講談社)
  • 『そのとき機長は・生死の決断』(共著、講談社)
  • 『ヒューマンファクター』(共著、中央労働災害防止協会)
  • 『あなたは事故を起こさないか』(共著、航空運航システム研究会編)
  • 『災害・事故年鑑』(共著、丸善)
  • 『航空年鑑(航空機事故)』(共著、日本航空協会)
  • 『働く人の安全と健康」、「安全衛生のひろば」(中央労働災害防止協会)
  • 『ヒューマンファクターへのアプローチ』(高圧ガス保安協会)
  • 『品質とヒューマンファクター』(日科技連出版社)
  • 『艦船と安全』(海上自衛隊連載中)

テレビでの落ち着いた優しい口調の解説は分かり易く、こういう方が機長をしておられたということに安心感を覚えます。

後進の育成に貢献されることを期待します。