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田中秀和元航空管制官の現在の仕事は?管制官を辞めた理由や経歴も知りたい!

2024年1月2日の海保機と日航機の事故の解説でテレビ出演されている元航空管制官の田中秀和さん。

冷静で公平、とても分かり易い解説をしておられます。
この記事では、元航空管制官の田中秀和さんの現在のお仕事やこれまでの経歴、管制官を辞めた理由などを、SNSや新聞記事などに掲載されたものからまとめています。

元航空管制官の田中秀和氏、現在はこんな仕事に就いている!

元航空管制官田中ひでたかさんの画像。腕組みをして凛々しい印象。

氏名:田中秀和(タナカ ヒデタカ)
生年:1983年
性別:男性
出身地:愛知県
学歴:航空保安大学校卒業
経歴:2001年国土交通省入省、管制官歴17年
中部国際空港元主任管制官
家族:息子さんあり、既婚と思われる
テレビ出演:”羽鳥慎一モーニングショー”、”ゴゴスマ”など

田中秀和元航空管制官が現在取り組んでいること

ご本人が発信したものや新聞記事を含めて、”航空コンサルタント”や”航空アドバイザー”などやっておられるお仕事に名称を付けたようなもの、所謂”肩書”は見当たりませんでした。

1月2日に起きた羽田空港の事故の解説でテレビ出演する際も”元航空管制官”として出演し、航空管制官の経験から航空機や航空業界、業界の仕事などに関して知識や経験を基に発言しておられます。

今回の事故に限らず、元航空管制官として得た知識や経験談を通じて、多くの人に航空や航空業界などについて理解を促進したいと考えておられるようです。

そのために、テレビや新聞のインタビューや出演協力をしたり、日ごろから講演会やイベントで話をされています。

これは意外だったのですが、昨今は航空業界の仕事への就職希望者が減りつつあるそうで、田中秀和さんは航空業界を担う次世代の育成の必要性も感じておられるようです。

田中秀和の日々の活動

長期的に続けているのが、中部国際空港セントレアの公式SNSでの「セントレアトリビア」と銘打った発信です。

2020年4月から毎月2回セントレアの雑学といえるトリビアを連載しています。

他には学校や教育施設で「航空教室」「管制教室」「紙飛行機教室」「職業講話」などを対象の生徒さんの年齢や希望に合わせて実施しています。

下の投稿は、高校生以上対象のトークイベントの告知です。

講演テーマは「そのとき管制官は何を考えているの?」

まさに元航空管制官ならではのテーマですね。


引用:ご本人のFacebookより

青少年の航空振興を目指す活動

田中秀和さんは「FOR THE NEXT GENERATION」という活動もしています。

青少年に航空に関心を持ってもらうための活動です。

日本各地の小学校に航空に関連する図書を寄贈したり、資金集めの為にステッカーを販売するなどの活動の様子をご自身のフェイスブックに投稿しています。


引用:ご本人のFacebookより

花形のイメージが強い航空業界なのに、働く希望者が減っているのですね。

若者の人口自体が減っていますし、優秀で希望に満ちた人達を航空業界に集めるために、早くから関心を持ってくれるよう働きかける活動が必要になっているようです。

航空管制官の経験と羽田滑走路事故の解説

航空管制官の役割とは

筆者は航空管制官は、飛行機に離発着の指示を出す大変責任のある仕事だというイメージを持っていました。

調べてみたところ、そのイメージの通りでした。

航空管制官は、空の安全を守る重要な仕事です。

全国の空港に航空管制塔があり、管制室に航空管制官がいます。

空港や上空の航空機の安全を守るために、航空機の位置や高度、速度などを把握し、指示や情報を伝えます。

空港では、管制塔の窓から空港周辺の航空機の位置を目視で確認し、レーダーを使って上空の航空機の位置を把握し、離着陸する航空機や地上を走る航空機に、許可や指示を出します。

上空では、航空交通管制部のレーダーを使って、空港周辺以外の上空を飛行する航空機の位置を把握し、高度や速度などの指示をします。

航空管制官は、航空機の安全を守るために、常に正確な判断と的確な指示が求められます。

また、緊急時に備えて、パイロットや関係機関と連携して対応することも必要です。

航空管制官になるには?資格や求められる資質は

航空管制官国家試験に合格する必要があります。

試験科目は、航空法、航空気象、航空交通管制、英語などです。

また、体力や視力などの条件も定められています。

資質としては、高い集中力と判断力、冷静な判断力、チームワークやコミュニケーション能力、英語力、体力などが求められます。

空の安全を支える重要な仕事です。求められるものは大きいですね。

テレビで解説をする田中秀和さんの冷静な対応や他の出演者や司会者とのやり取りにコミュニケーション力の高さを感じていました。

これは、本人の資質と管制官の仕事の経験により高められた能力なのではないかと感じました。

田中秀和氏が事故解説で心掛けていること

田中秀和さんは今回の事故の解説において、個人として言いたいことを発信するのではなく正しい理解が進むよう、元航空管制官として様々な背景を誤解のないよう解説したいと考えておられます。

今回の事故の解説で取材に応じたりテレビに出演する仕事を引き受けた理由や背景をご自身のFacebook に投稿していました。

大変真摯な考えが伝わってくる文章です。抜粋ですが以下に引用します。

まず何故このようなことを始めたかですが、SNS等で正しくない話や誹謗中傷が広がっていること及び犯人探しを行うような風潮に歯止めをかけたいと考えたためです。

私は絶対に犯人探しを煽る様な解説は致しませんし、誰かがエラーを起こしたとしても、アクシデントに至らせないマネージメントが大事だと言う主張を続けます。

固くお約束致します。

また、守秘義務違反とならぬ様に最大限の注意をはらいます。

私の出演を快く思わない方がいらっしゃることも、言葉尻や切り抜いたコメントを使われてしまうリスクも理解していますが、それでも何も行動を起こさず間違った理解が広がるよりは良いと判断しました。

既に言葉の切り取りや煽る様なタイトル付けが始まり、私の意図とは異なる伝搬があることも承知していますが、それでも見ず知らずの方を含め、多くの方から私の発言に対して共感や応援の言葉も沢山頂いております。

悪意のある誘導質問にたった1日で辟易としているのは事実ですが、断固として立ち向かい、少しでも正しい理解が進むことを信じて、この活動は続けます。

現在調整中の番組でも今後の課題として取り上げたいと仰って下さっています。

パイロットでも管制官でも現役組は番組出演出来ませんし、終始徹底して「憶測報道はするな!」のスタンスで良いと思っていますが、私は私として出来ることで地道に戦っていきたいと思っています。

田中秀和の学歴、経歴

田中秀和の出身高校と大学

1983年生まれで2001年国土交通省に入省なので、高卒で就職されたことになります。

高校は名古屋高等学校卒業です。

私立の男子校で、キリスト教に基づいた教育をしています。

中高一貫校で、田中秀和さんが中学入学か高校入学かはわかりませんでした。

偏差値は中学が55、高校は65-67と難関です。

国土交通省に入省後に航空保安大学校に入学しました。

航空保安大学校は2年間の在学中に、一般教養、英語、専門基礎知識と技術などを学びます。

卒業後は8カ月の研修を経て、航空管制官、航空管制情報官、航空管制通信官などに任命されます。

田中秀和の航空管制官時代

管制官歴17年です。

前出のセントレアトリビアに掲載されたプロフィールによると、最初に勤務したのは沖縄の那覇空港です。

その後2008年から2020年まで中部国際空港セントレアで勤務。

主任管制官を務めました。

2012年には国際宇宙展でブルーインパルスの飛行や、セントレアでの訓練飛行開始時の調整に従事しています。

田中秀和氏が航空管制官を辞めた理由

残念ながら現在のところ具体的な退職理由はわかっていません。

ですが、退職後も勤務した中部国際空港セントレアと関わるお仕事をされていることから、円満退職されたのであろうとは推察できます。

田中秀和のfacebookアカウント名が意外!

田中秀和さんが投稿しているFacebookのアカウント名は、なんと

「元航空管制官のCafe&Bar準備室」です。

そのFacebookで、2023年のクリスマス時期にスーパーの試食販売を初めてやったことを書いています。

試食販売に挑戦した理由は「これから飲食店を開く私にとって必ず勉強になると思ったから」でした。

ということは、本気でCafe&Barの開店を考えておられるのですね。

おそらく名古屋地域で開店されるのだろうと思いますが、行ってみたいです。

どんな食事が出るどんなお店か、田中さんとおしゃべりできるのか、興味が湧きます。

田中秀和への関心や期待

今回の事故において、田中秀和さんのような経歴の持ち主が公平で冷静な解説をしてくれることで、一般の人達に正しい情報が伝わることは大変価値があると感じています。

一方で田中秀和さんご自身が管制官の人員不足に危機感を感じておられる状況なのに、管制官を退職されてしまったのは残念でもあります。

真摯な姿勢の解説で注目した田中秀和さん。

航空に関心を持ってもらう活動に力を入れたり、全く違う職業にちゃんレンジしようとしておられたりで、少しだけ人となりがわかり親近感も沸きました。

羽田の事故は、再発防止のためにも原因の究明が必要ですし多くの人達が関心を持っています。

今回、飛行機に乗るのが怖いなぁと感じたので、安心して利用できるようになりたいです。

この事故の調査が進んだ折には、メディアを使って公平で私達一般人にも分かり易い解説をして頂きたいと思います。