草苅勲監督の作品は30分以内の短編なのに人物描写が巧みで、見応えがあります。
脚本に加えキャスティングも良く、役者の表情に圧倒されたり、目が潤んだりします。
この記事では、草苅勲監督のゾッとしつつ笑える作品や、真面目に生死を考えるものなど4作品をご紹介します。
短編映画もいいものです。是非ご覧ください!
4作品全てDOKUSO映画館という配信サイトで見ることができます。
*2020年11月の情報です。最新情報は公式サイトでご確認下さい。
草苅勲監督の映画のテーマは多様で面白い!
草苅勲監督のプロフィール
草苅勲監督は、最初は役者として映画に携わり、映画の楽しさに魅了されて自分でも映画を撮るようになりました。
登場人物の気持ちの変化や抑揚を短編で表現することに長けている監督だと思います。
生年:1972年
出身地:埼玉県
経歴:1995年劇団ハラホロジャングリラに入り演技を学ぶ
映画制作:2005年より自主映画の制作開始。2014年「若手映画作家育成プロジェクト」に参加
受賞歴:「未完映画予告編大賞」など複数の受賞、入選をしている
略称はndjc。2006年にスタートし、今も続いています。
プロジェクトの目的は若手映画作家の発掘と育成。
参加希望者を公募していますが、応募するためには映画関係団体からの推薦が必要です。
草苅勲監督は、2014年に「若手映画作家育成プロジェクト」参加し、『本のゆがみ』という作品を制作しました。
草苅勲監督の短編映画4作品をご紹介
以下の4作をご紹介します。
『息子が見ている』2016年
『疑う女』2012年
『ひなたぼっこ』2018年
『ゴミの音色』2015年
生と死、病的といえる懐疑心を持つ女性など、シリアスなテーマを重くせずコメディタッチや心温まる仕上がりの映画にしています。
私のイチオシは『ひなたぼっこ』で、登場人物2人(?)の表情にやられました。
『息子が見ている』
いつ永遠の別れが訪れるかわからない世の中で。重いテーマをわずか5分の作品で描いた異色作。
制作年 2016年
時間 5分
監督、脚本、編集:草苅勲
富山水辺の映像祭 ネクストスフィア賞受賞
<キャスト>
司容熱子
天谷俊介
木村清志
あじの純
三森麻美
筆者の感想
このポスターの母親の表情に引かれてみた作品です。
オープニングの母親の様子は胸に迫るものがありました。
最後のシーンでは、母親の様子に、まだ現実を受け入れらない気持ちと、これで良いのだという自分に言い聞かせているような印象を持ちました。
自分だったらどうすだろう?
『疑う女』
人間の懐疑心から生まれるホラーコメディー。
制作年 2012年
時間 11分
監督、脚本、編集:草苅勲
2012年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭入賞作品
<キャスト>
細谷里絵
いんげん
司容熱子
神原哲
草苅勲
筆者の感想
『ひなたぼっこ』と並ぶイチオシ作品。
面白かった!怖かった!
何が起こるかわからない今の世の中。
他人ごとと思っていてはいけない。
主演女優さんの目が良かった。
『ひなたぼっこ』
一人暮らしの父親が預かった犬と一緒に数日間暮らすことになり、最後にはある決断に至る。
制作年 2018年
時間 14分
監督、脚本、編集:草苅勲
<キャスト>
市山貴章
ラルフ
岩戸秀年
城美うら
星優南
西田彩乃
筆者の感想
お父さんの表情と、犬のラルフの表情にウルキュンしました!
このお父さん役の役者さんは見おぼえがあると思ったら、若い頃ドラマやCMにかなりご出演されています。
『ゴミの音色』
団地の掃除夫が掃除道具の音を録音している。楽しそうにその音を編集し心が躍っている。
制作年 2015年
時間 15分
監督、脚本、編集:草苅勲
2015年札幌国際短編映画祭JAPANオフシアター「感性が光るアート系作品」に選出
<キャスト>
さくら
一柳みのり
小倉史織
伊藤武雄
細谷里絵
東虎之丞
筆者の感想
不思議な世界でした。
札幌国際短編映画祭で選出されたのが「感性が光るアート系作品」というのが、納得。
といつつも、いや、この作品は、アート系というよりヒューマン系なのではないか、とも思いました。
草苅監督の4作品はネットで無料視聴できる!
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。