研修の講師を頼まれた時、冒頭で何を話すか考えておかないと自分が焦ってしまいます。この記事では、研修会やセミナーで講師が冒頭で受講者に伝えるべきことの6点をまとめています。
セミナーや研修会の冒頭で伝えるべきこと
講師に慣れていないとセミナーの内容を練ることに集中して、冒頭で何を言うべきかまで頭が回らずに当日を迎えてしまうことってありますよね。
私もその失敗があり、冒頭で伝えるべきことをちゃんと考えた時と、行き当たりばったりになってしまった時で、受講者の反応が違うことを感じました。
セミナーで最初に受講者の心をつかむことは大切です。
冒頭で受講生に何を伝えるかが、講師への信頼度に影響します。
大切なことをしっかり伝えて、出席して良かったと評価してもらえるセミナーの下地を作りましょう。
研修会やセミナーのタイトルを伝える
セミナーの内容を凝縮しているのがタイトルです。
冒頭でセミナーのタイトルを改めて伝えましょう。
セミナーは会社の命令で参加する人が多いです。
「月曜はセミナーだ」と記憶してはいても、研修会のタイトルを把握せずに出席する人は案外多いものです。
最初に改めてタイトルを伝えて、どういうセミナーなのか、きちんと認識してもらいましょう。
出席してくれたことへのお礼
忙しい業務がある中、セミナー出席のために時間をとってやってきた、
限られた予算の使い道としてこのセミナーを選んだ、
大雨の中遠方からやってきた
色々な方がいるはずです。
一言、「今日はご出席くださりありがとうございます。」とお礼を伝えましょう。
講師の自己紹介
講師の紹介は、事前にアナウンスされていることが多いですが、自分からも簡単に自己紹介をしましょう。
名前と経歴、場を和ませるために趣味などを簡単に付けくわえるのもよいと思います。
ただし、長すぎる自己紹介は不要です。
気を付けましょう。
セミナーの概要を伝える
受講者が、この研修に出ることで何が得られるのかを最初に示しましょう。
・対象者(例:営業部門の管理職、英検2級以上、健康に不安がある40代の男性など)
・セミナーのゴール(例:営業成績を上げる、英検準1級に合格し仕事の幅を広げる、成人病の心配のない日々を送るなど)
・セミナーで習得できること(例:部下のモチベーションを上げ維持する方法、英検準1級合格のために1日30分でできる独学の方法、自分の健康状態に合った適切な運動と続けるための記録法など)
ここをしっかり伝えると、受講者の目的意識が芽生えたり鮮明になり、セミナーの意義をアップさせます。
セミナーの内容(あらすじ)と進行方法を伝える
・セミナーのあらすじを伝えます。1部で現状把握、2分で問題点を探る、3分で解決法を伝授する などです。
・研修の形式を伝えます。講師のレクチャーが続くのか、実習があるのかなどです。
・質問の受け付け方を伝えます。質問は随時受けるのか、質問の時間を設けるのか。
進行スケジュールを伝える
・進行スケジュール(時間)を伝えましょう。
時間通りに進める自信がない場合は、最初に「これは予定でスケジュールを修正しながら進行する可能性は大です」と最初に言ってしまう方が気が楽です。
ただし、終了時間と昼休みの時間は必ず守りましょう。
ポイントは以上です。
講師に慣れていない方は、あらかじめ冒頭で伝える6つのポイントを整理して箇条書きにしておくことをお勧めします。
受講生が「出席してよかった」と言ってくれるセミナーになりますよう、講師の方のご健闘を祈ります!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。