ミセスグリーンアップル(ミセス)は2013年に結成されました。この記事では2021年12月に脱退した高野清宗、山中綾華も含めグループ結成時にミセスのメンバーを誰がどのように選んだのかや、ミセスの曲作りのこだわりについてまとめています。
ミセスの結成経緯とメンバーの選び方
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↑高野清宗(ベース)、山中綾華(ドラム)、大森元貴(ボーカル)、藤澤涼架(キーボード)、若井滉斗(ギター)
作詞作曲をするのはボーカルの大森元貴さんです。
ミセスグリーンアップルは、大森さんが若くしてバンドで演奏したいと思い、そのために結成したグループです。
デビュー準備のため通信制高校に進学した大森元貴
大森さんは、小6の時にバンドを組んで小学校の卒業式でコピー曲もオリジナル曲も演奏しました。
中学では、曲作りが楽しくてずっと一人で家にこもって曲作りをしている子だったそうです。
そして、中1で事務所に所属するまでになっていました。
ギターの若井滉斗さんとは中学の同級生で、中3の時にに若井さんに強く誘われて一緒にスタジオで演奏するようなりまし
これがきかっけで家にこもっていた大森さんは久しぶりに人と演奏し、バンドの良さを思い出したということです。
この頃、大森さんは将来はミュージシャンになる!しかも高校生の内にデビューする!と心に決めていました。
その準備をするためには通信制高校のほうが良いと思い、進学先は通信制高校に決めました。
この計画性や、通信制に進学する行動力はすごいですね。
ミュージシャンになりたいという強い気持ちがモチベーションになっていたのだろうと思います。
大森が思い描いた理想のメンバー構成
大森さんは、ソロよりバンドでデビューしたいと思っていました。
人と一緒に演奏する楽しさが大きかったと思われますが、大森さんの作る曲がバンド向きだったことや、メンバーとの音楽活動が自分を向上させることや、エネルギーになると思ったからでした。
なんと大人な考え方!ビックリ!
メンバーの構成像も色々思い描き、こだわりの条件を3つ決めていました。
1.メンバーは5人で、女子がいること
2.メンバーの年齢がばらばらなこと
3.見た目が派手な人がいること
メンバーに女子がいる方がいいと思ったのは、バンドに華やかさが出るという理由からです。
メンバーの年齢については、自分より年上の人を入れることを主に考えていました。
というのは、同じ年で自分と同じくらい強いモチベーションを持っている人はまずいないだろうと考えたからです。
当時まだ15歳前後ですから、自分より年下は考えにくかったでしょう。
なので思い描いたのは自分より年上の人をメンバーに入れることだったのです。
見た目については、バンドはビジュアルもイメージ上大事ですからそういう部分を考慮したと思われます。
メンバー選びで演奏よりも重視したこと
音楽性が高いミセスなので、私は、メンバー選びは演奏を聴いて技術力や音楽的フィーリングなどをとても重視したのだろうと思いました。
ところが、驚いたことに、全くそうではありませんでした!
大森さんが一番重視したのは「人柄やその人のもつ空気感」でした。
それも確かにとても大切ですが、15歳かそこらでデビューしたい!と思っている子が、よく演奏技術やルックスに走らず人柄の方を重視したなーと思いました。
やっぱり大人びていた大森少年!いや、青年かな?
最初のメンバーは若井滉斗
高校が別々になり、疎遠になっていましたが久しぶりにで若井さんに会うことがありました。
その時、お互いに一緒に音楽をやりたいと思っていることがわかり、大森さんがメンバーに誘いました。
運命を感じますね~。
大森が直接誘った藤澤涼架、山中綾華
既に事務所に所属していた大森さんは、同じ事務所に所属していたキーボードの藤澤さんとドラマーの山中さんに声を掛けました。
声をかけた理由がまた、ちょっと驚きです。
演奏しているところを見たこともないのに、声をかけたというのです。
音作りにこだわりが強そうな大森さんなのに本当に意外です。
気め手は「人となり」つまり、人柄や醸し出す空気感だったそうです。
こうして1996年生まれの大森さんより3歳年上の藤澤さん、1歳年上で女性の山中さん、がメンバーになりました。
藤澤さんは金髪にしていて、見た目の派手さもGoodでした。
メンバー交替で高野清宗が選ばれた理由
結成時のベースは松尾拓海でしたが、約1年後に脱退したため、新しいベースをオーディションで選びました。
高野さんは知り合いのつてでオーディションを受けたようです。
高野さんが選ばれたのも、決め手は人柄でした。
大森さん、若井さんと5つも年が上の高野さんですが、大森さは高野さんの経歴や人柄に魅力を感じました。
社会人経験があり、他のメンバーと異なる価値観があることを感じました。
また、後からバンドに入ってバンドを成り立たせるバランス感覚がある人という印象を受けたのです。
このようにして、ミセスのメンバーは今に至っています。
5人それぞれのキャラ
大森は、バンマス的な立場で、バンドのオーナー役。
若井は、最初リーダーを務め、大森がオーナーならば店長のような存在でした。
楽器隊の4人をまとめる役を担い、それは若井さん自身をとても成長させたようです。
高野さんは、バンド内でいじられ役です。
上手にいじられ役になっていることで、5歳の差を埋めてチームの良い雰囲気ができているのではないでしょうか。
藤澤さんは、 ライヴでは元気に動き回って盛り上げ役ですが、普段は大人くしてまじめだそうです。
山中さんが、一番どっしりしていて力強い。華やか女子でありながら、すごいですね!
ミセスの曲作りでのこだわり
曲作りの方法は、まず大森さんが曲を完成させメンバーに配り、メンバーがそれを耳コピします。
曲はメロディーだけではなく、メンバーに配るときには、歌詞も入りアレンジも完成しています。
大森さんは、歌詞とメロディーが同時に出来上がっていくそうです。
そして、大森さんは自分が作った曲をメンバーがどう捉えるかを重視しています。
自分が作った意図よりも、聴いた人がどう感じるかが大切と考える大森さんは、メンバーに、「ここはこういう意味だから」というようなことは言わないそうです。
メンバーが受け取ったように演奏してくれることを重視しているのです。
楽曲ごとのこだわり
どの曲も制作の手順は共通ですが、曲によってこだわるところは違います。
ここで3曲のこだわりをご紹介します。
『青と夏』
2018年発表の、佐野勇斗と葵わかな主演の映画『青夏 きみに恋した30日』の主題歌として書き下ろした曲です。
映画音楽なので、台本を何度も読んで打ち合わせも何度もしたそうですが、曲を映画に寄せることはしませんでした。
いかにも映画音楽っぽいものにはしなかったということです。
聴いた人に何か引っ掛かりが残る曲、ミセスらしさを感じてもらえる曲にしました。
『ロマンチシズム』
2019年。資生堂のSEA BLEEZEのCMのために書き下ろした曲です。
リズムで押して、夏の恋愛の感じを出したかったと大森さんは、言っています。
この曲は、ミセスのこれまでの一区切りの集大成ともいえるアルバム「Attitude」に収録されています。
そのため、メンバーもそれぞれ思い入れや成長を感じる部分があったようです。
高野さんは、曲に物語の展開を感じるとし、
藤澤さんは、オルガンでかわいらしさやキャラクター感が出せているとしました。
『Love me, Love you』
2018年。大森さんは、ミュージカルやディズニーランドのような華やかなエンタテイメントが好きなそうです。
この曲は、人に夢を与えるエンタテイメントを音楽で表現したかったそうです。
とても華やかで、ブロードウェーのミュージカル舞台を思い浮かべるような展開があります。
コンセプトをビッグバンドにしているので、ホーンの音が華やかです。
吹奏楽部の演奏にも使われそうですね。
2020年7月に5年間の集大成版発売を発表!
最後まで読んでくださりありがとうございました。