コロナウイルスで世界的なパンデミックが起きてしまいました。この記事では、ウイルスのこと、大昔から綿々と続く人類と感染症との闘いのことを面白く理解できるお勧め本の紹介をまとめています。
人類と感染症の闘いを興味深く読めるお勧めの本
ここでご紹介する本は、ウイルス感染の対策や医学的な解説を書いた本ではありません。
ウィルスと人との関わりや、人が生き残ろうとするのと同じようにウイルスも生き残ろうとしているのだということがわかる本です。
ウイルスについて、新たな認識が生まれると思います。
2冊とも、コロナCOVID-19が発生する前に執筆されています。
COVID-19のパンデミックを予測していたのだろうか、とちょっと驚きました。
『ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史』
14世紀に流行したペストから、コレラ、天然痘、AIDS、近年のジカ熱など21の伝染病を取り上げています。
ウイルスの発見や症状とどのように拡大したか、根絶のために人類がどのように闘ったが書かかれた本です。
社会での差別や偏見についてや、感染対策の上で経済、宗教、文化や国交が壁になりえることがわかります。
統計データが分かり易いカラフルな地図、流行がどの様に恐れられていたかわかる当時のポスターなどを眺めるのも面白いです。
病気ごとに章立てされ、どこからでも読み始めることができるので、気軽です。
小さいお子さんだと怖がる挿絵があるかもしれませんが、小学校高学年なら親子で一緒に見るのに良い本だと思います。
コロナ休校中に親子でこの本を読むことで、お子さんの知的好奇心に火が付くかもしれません。
著者:サンドラ・ヘンペル 発行:日経ナショナルジオグラフィック
『感染症の世界史』
環境の専門家の観点から感染症がいかに人類の歴史に関わったかを書いた本です。
私達は感染症の大流行から生き残った「”幸運な先祖”の子孫」であること、そしてウイルスの方も”生き残ること”が生きる唯一の目的だということがわかります。
感染症との闘いをめぐる身近な話が取り上げられていて、面白い読み物になっています。
著者:石弘之 発行:角川ソフィア文庫 電子書籍あり
「ウイルスを正しく恐れる」という言葉をよく聞きます。
このような本を読むことで、広い視野で人とウイルスの関わりを捉えることができるようになり、恐れ方にも違いが出てくるように思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。