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プレシジョン・システム・サイエンスは松戸にある全自動pcr検査装置のメーカー!

新型コロナウイルスの第二波、第三波が心配されています。
この記事では、pcr自動検査装置の製造をし国内販売を目指しているプレシジョン・システム・サイエンス社について、わかりやすくまとめています。

プレシジョン・システム・サイエンス社を知っていましたか?

「フランスなどで導入されている全自動のPCR検査装置を製造する千葉県松戸市のメーカーが国内での販売を目指して厚生労働省に臨床試験のデータを提出しました。」とNHKニュースなどで報道されたのは2020年5月30日でした。

えぇっ!そんな凄い会社が松戸のどこにあるんだ?と驚きました。

松戸市にはマツモトキヨシやマブチモーター以外にも、こんなに優れた会社があったのですね!

プレシジョン・システム・サイエンス社の所在地

本社所在地は、千葉県松戸市上本郷88です。

JRの松戸駅と北松戸駅の間、ヤマザキパンの工場や物流センターの建物が並んでいる工業地帯の一角です。

プレシジョン・システム・サイエンス社の事業内容

「プレシジョン(precision)」の意味が解らなかったので調べてみました。
「精密」でした。

社名を直訳すると、精密・系統・科学株式会社と言ったところでしょうか。
systemは、他にも方式、体系、組織など沢山の意味がありますが、妥当だと思うものを選んでみました。

精密機器を製造するだけでなく、研究も含め守備範囲が広い会社ということのようです。

会社概要によると、事業内容は以下になっています。

遺伝子検査、たんぱく質検査などの体外診断(IVD)における研究開発や、その実用化で用いられる自動化装置、その他理化学機器、ソフトウェアなどの開発および製造販売。自動化装置に使用される試薬およびプラスチック消耗品の製造販売など。

つまり事業内容は

・研究開発
・研究したものを実用化する装置製造
・装置を使うのに必要なソフト開発
・装置を使用するのに必要な消耗品製造
・製造したものを販売

という会社なのですね。
凄くシステマティックです。
世の中の役に立ちそうな印象!
ビジネスとしてもゆるがない強さがありそうです!

pcr検査で注目を浴び、株価も伸びていますね。(東証マザーズ上場)

プレシジョン・システム・サイエンス社の規模や業績

社員数は166名。
事業内容を見ると、優秀な研究者や技術者が沢山いるのだろうなと思いますね。

連結子会社という形の子会社が、
国内は、松戸市と秋田県大館市に1社ずつ、
海外では、アメリカとドイツにも1社ずつあります。

業績としては、科学の知識がなくても分かり易いのは、DNA抽出の装置です。

遺伝子の研究が実を結んだもので、警察のDNA鑑定で大きな成果を出しています。

pcr検査もウイルスの遺伝子を増幅させて検出する検査法ということで、遺伝子の研究が功を奏したことは間違いなさそうです。

プレシジョン・システム・サイエンス社のpcr自動検査への取り組み

世界的パンデミックとなった新型コロナウィルス拡大に際して、プレシジョン・システム・サイエンス社の製品は海外で、既に大きく貢献しています。

pcr検査でフランス大使から感謝状が贈られていた!

4月24日に、プレシジョン・システム・サイエンス社がプレスリリースで、駐日フランス大使から全自動pcr検査システム供給に対して礼状を受け取ったと発表していました。

この報道は見ていたので、

日本での新型コロナのpcr検査がなかなか進まないのに、海外で日本の会社が作った検査システムが使われている!と知り、驚きました。

プレスリリースによると、プレシジョン・システム・サイエンス社に感謝状が贈られた理由は

フランスの会社のブランドとしてOEMで全自動pcr検査システムを供給していて、そのシステムと検査に必要な消耗品を供給し続けたことがフランスの医療現場で貢献している、と評価されたためです。

素晴らしいですね!

ですが、一方で、なぜそのシステムが日本国内で活用されないのだろうか?と疑問がわきます。

国がこのシステムのことを知らない?
❔国が採用してくれない?
❔海外で売る方が利益が大きいから日本より海外で売りたい?
など、色々な可能性を考えてしまいましたね。

プレシジョン・システム・サイエンス社のpcr全自動検査が国内で使われないのはなぜ?

この素朴な疑問が、5月6日配信のヤフーニュースで取り上げられていました。
*PSS社はプレシジョン・システム・サイエンス株式会社

PSS社の田中英樹・取締役総務部長がこう言う。

「手作業によるPCR検査では、なかなか検体数も増えないでしょう。(なぜ、全自動PCR検査システムが使えないのか)分かりませんが、とにかく、早く今の状況を何とかしたい。とても歯がゆい思いをしています」

つまり、会社側はこのシステムを採用してもらいたいと思っているのに、国が採用してくれないのですね。
3月に国に使用を求める申請をしたのに、「進展がない」状態(5月6日時点)だそうです。
その後も申請が通ったというリリースや報道は目にしていません。(5月31日現在)

pcr自動検査に関してプレシジョン・システム・サイエンス社が国内で目指していること

pcr検査が機械でできるようになれば医療従事者の負担が大幅に軽減されることは容易に想像できます。
更に、現在のpcr検査では判定に6時間かかりますが、この全自動システムなら2時間で結果が出るそうです。
検査判定の時間が大幅に短縮できます。

また、5月28日のプレスリリースによると、「pcr全自動検査装置と一体化したpcr試薬の厚生労働省への保険適用のための申請」をしたそうです。

このpcr全自動検査装置(geneLEAD)は、遺伝子検査の専門技術を持たない医師でも遺伝子検査ができる他にはない装置で、しかも破格の100万円を切る価格で提供できるそうです。

この申請が通れば、試薬は保険適用が可能になります。

そうなると、とても助かりますね!

早く、日本でも全自動検査ができるようになることを願います。

プレシジョン・システム・サイエンス社の理念

会社情報によると、企業理念は

多様なバイオ分野において、高精度かつユーザーフレンドリーな
オープンシステムの提供を通じ、遺伝子、タンパク質、免疫等に関する
生体情報の有効活用を推進することで、社会貢献します。

となっています。

また、田島秀二社長の挨拶文からは、自社の研究開発に誇りを持っておられることや、今後益々世界で社会貢献していきたいという志が感じられます。

更に、挨拶の結びにある

「お互いに技術を持ち寄り、世の中に貢献出来る事業を行うことが出来るなら大きな喜びです。共感して下さる方々との出会いが楽しみです。」

という文章には、このような経営者がいることに嬉しさや尊敬を感じます。

これからの若い人達が、こういう会社で活躍できるといいなぁと思います。

プレシジョン・システム・サイエンス社のHP>>>

最後まで読んで下さりありがとうございました。